2012年7月17日火曜日

資産運用(フィリピン編)

フィリピンでの運用は? 

まず、フィリピンで銀行口座を開設できるのは、通常、外国人登録証明書を取得した人間に限っている。  Saving(=普通預金)やTime deposit(=定期預金)があるが、定期預金は預金する日付によって、金利の設定が変わる。 これらは口座を開設して直ぐに預け入れることができる。 

ところで、投資信託などの資産運用商品は、その商品を扱うに際して、外国人に対して条件を設けている。
私の場合は条件に該当しなかったので、Bond Funds系の商品しか取り組むことができなかった。しかしながら、日本と比較するとかなり良い利回りを維持している。
ちなみに、その利回りだが、安定的な(例えば「リスク2」や「リスク3」の)商品は、平均利回りが7%台や、中には20%を超える商品もある。
「安定的で20%かよ!」
という声が聞こえてきそうだ。
日本人は、ひたすら日本国内で日本の銀行に預け入れ、「金利が低い、金利が低い」と嘆いている。だが、ひとつ海外に目をむければ、比較的利回りの高い商品はたくさん存在している。  フィリピンの場合は、リーマンショックでたしかに一時的には利回りが下がったが、実のところそれほど大きな影響を受けていなかったのである。
経済評論家は、理論的に説明しようとするが、それだけでは説明できないものが経済にはある。 なぜならば、経済は生き物だからだ。 

HSBCがプレミア部門を日本から撤退させたのは、日本の人口構成を見れば一目瞭然なのだ。 今でさえ歪な人口構成をしている状況を、さらに10年後ろにスライドさせたらもっと歪な構成になることは誰にでもわかる。産業における重要な要素を占める生産人口が著しく少ないからだ。若い人口が少ない。年寄りが多い。その年寄りは長生きする。病気で長生きする。昔なら死んだケースでも病院にかかるからなかなか死ななくなる。そうなると若い世代の負担は凄まじく厳しい者がある。
この人口構成だけを見ても、日本経済に将来性が見えてこないことは誰にもわかる。
「日本という国がマーケットとしての魅力がない」(HSBC談)ということなのだ。

一方、フィリピンの人口構成は、見事なまでにピラミッド型をしているし、10年後も、20年後もピラミッド型なのだ。 そして、ずっと経済成長は6ー8%くらいで推移している。

そうしてみると、「日本にいて、日本にだけ投資し続ける姿勢でいいだろうか?」と疑問を持つのが普通だと思う。 すべてを海外に移転しろとは言わないが(移転してもいいくらいに思ってはいるが)、もう少し海外に目を向けてはどうか。 

ちなみに、商品の中には年利回り20%以上のものがたくさんある。 フィリピンは経済の規模は小さいにしても、独自の成長を遂げてきているのだ。

もちろんフィリピンに限らず他のアジア地域でも同様かそれ以上に高利回りの商品はあ
る。それを知っている人は自分で調べて自分で取り組んでいる。

そしてそういういい話は誰にも言わないのが大事なことなのだ。

銀行で資料などを見せてもらうと、フィリピンは不思議な成長を遂げている国だとわかる。銀行の人も「レアなケースかもしれないが、今後も成長を続けるのがフィリピンです」と胸を張って言った。

教科書で勉強する経済とは違った生きた経済がここにあるような気がする。






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