2012年5月28日月曜日

「永住権」取得 Quarantine

「永住権」取得 Quarantine

いよいよ「Quarantine(検疫)」にいく。
ここでは健康診断をする。
おっと、大事な事を書き忘れるところだった。前日、担当者から「糞尿キット」が渡される。ちょうど「こんにゃくゼリー」の入れ物より少し大きめのケースを2個渡される。そしてアイスキャンデーの棒のようなものもついている。この3つが「糞尿キット」である。

ひとつのケースには尿を入れる。入れすぎても良くないし、少なすぎてもダメ。下から1cmほどのところまでにとどめるのがよい。

二つ目のケースにはウンチッチを入れる。
これには技がいる。なぜならば、このホテルのトイレは便器の排水溝よりかなり上まで水がたまっているからだ。空いている場所に”爆弾”を投下せしめねばならない。少しお尻の位置をずらしてみる。どうも横軸はいいが縦軸が短い。そこで、中腰のまま便器の前方ににじり寄るように動いてみる。そこで着地=落下点を定めてみる。まだ出してはいけない。
ふと横を見ると自分の凄まじい姿が大きな鏡に写っている。
中年男が下半身を露出して中腰になって便器にまたがりアホヅラをしているのが、寂しい。
「永住権への道は険しいんだ」と鏡の自分にしゃべって笑ってしまった。
「よし、この地点で良し!落下!」と口には出さないが心の中でつぶやいて、I did it!!

 一発勝負には比較的強い私だが、ここでも”運”が味方をしてくれた。見事な落下位置をキープしたではないか。さて、最終仕上げにあの棒が生きてくる。この棒で排出物をすくってケースにいれるのだ。失敗すると外出できないくらいのショックだろう。
慎重に事を運ばねばならない。ここでも多すぎてはならないし、かといって少なすぎても心もとない。まちがっても「もう一度とりなさい」という結末だけは避けたい。

燃料棒じゃなかったうんち棒でゴイっと1cmほどの塊をかきあげて慎重かつ迅速にケースに入れた。間髪を入れずにふたをした事は言うまでもない。

長くなったが、この「糞尿キット」をこぼさないように細心の注意を払いながら「Quarantine」に持参した。
そこは「うわぁ!ここが検疫というところですか!」と誰もがおどろくような場所だが、詳細については省略しよう。とにかく、ここで血液採取、問診、X線などの検査がおこなわれたのだ。

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