2012年6月24日日曜日

老後の生活(2)

老後の生活(2 )


「はぁぁあ、どれ、一休みするか、よっこらしょっと」


公的年金を計算に入れずに資金計画を立てる。
このようにシビアに予想しなければならない。

 しかし、ここで考える老後の生活費は、あくまでも私の「お一人様」の生活費のことである。  海外に永住しようと考えるのだから、基本的に一人で生活するのでなければ金がかかって仕方がないでしょうよ。夫婦間のトラブルも起きるんだよん。

夫婦で永住する場合は奥さんが鍵を握る。
そりゃ退屈な毎日だもん。話し好きな女性にとっては地獄だ。すぐに飽きる。
「あなた、私、日本に帰る!」
と、こうなるのだ。

私の場合、贅沢はしない。酒を飲まない、もちろん女遊び(ゴーゴーバーなどには行かないのだ)はしないので、そういうことが好きな人よりは幾分か費用は少なくてすむだろう。

と思ったら大間違い!! 

実は、贅沢はしないとはいいながら、日本での生活では、案外こまごまと小さなことにお金を使っている。何にお金を使っているかといえば、結局のところ、コーヒー代とか書籍に小金が消えて行くのだ。 あとはかばんとか小物類。高々そんなもんだ。
体を悪くしてからゴルフはやめた。
(要するに私は他人と納豆のようなねちっとした人間関係が嫌なのだ。地域の役員とか、「何々会」とかいう集まりなどはとても耐えられない。)

しかし、コーヒー代はともかくも、書籍代をフィリピンで使うことはないので、金額的にはまあ気にするほどのことではないだろう。
 衣服とて、日本に住んでいれば夏物、春秋物、そして冬物と揃えなければならないが、フィリピンはすべて夏物でいいわけだから、これまたラッキーだ。
 だから、一ヶ月の生活費はおそらく8万円もあれば何とかなるのではないか? と考えている。これはそれほどはずれた数字ではないと思う。
知人は5万円でいいんじゃないかと言っているが、、、。そうはいくまい。

8万円*12=96万円    96万円*25年=2,400万円。

  実に単純に、これは淡々と預金を食いつぶして生活していく場合だ。年金は計算外。まったく仕事をせずに、概ね自分が日本で生活している、さほど贅沢でもない生活を、フィリピンでもした場合だ。といっても2,400万円は最低でも必要なのである。

しかし、ここに収入源として、コンドミニアムの賃貸収入が見込める。
そして、日本よりも高い預金利息、または金融資産運用商品で、いくらか見込めるだろう。 そうすれば、もしかしたら、8万円のうち、かなりの部分をこれらで賄える計算になる。 これに加えて、あわよくば、公的年金がもらえればラッキーくらいに考えている。

 ヒヒヒ! とほくそ笑む。 

しかし、それほど楽勝な話でもない。 日本に残す居宅には当然固定資産税がかかってくるわけだから、これを無視できない。 日本に住んでいれば、銀行預金の預金利息はほとんどない。 税金はかかる。自動車保険、自動車税、駐車場代金が余分なのだ。 食事は自分で作らないか、素食でオッケー。 フィリピンでは灯油代もいらない。
総額的には、日本にいる方が高くつくだろう。 そんなわけで、老後はフィリピンの方が、経済的には負担が少なくてすみそうだ。 ただ、これも、戦争などが勃発したり、革命などがおきなければ、という前提のはなしである。 

だから、フィリピンで永住するために必要な資金としては、最低でも預金が3,000万円くらいは必要だろうと考えている。
(日本で年金も計算に入れずに老後を生きるとなると、最低6〜7,000万円は必要だろう。長生きすればするほどそれだけでリスクが高くなる。日本では平均寿命が6年延びただけで、生活費が年間平均2,000万円余分に必要になったのだ。)

「預金が無くてもフィリピンで働けばいい」という人はもちろんそれでいいでしょう。
私はそれはしないが、そういう考えを否定はしない。
若い人で事業意欲に燃えている人はどんどんやればいいと思う。

1,000万円〜2,000万円くらいの預金(換金できる資産)をいざという時に備えて確保しつつ、コンドミニアムなど「インカムゲイン」でやりくりする作戦が当面は有効であると考えている。
      基本的に借金はしない。





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